深夜プラス1 【新訳版】
ギャビン・ライアル著の「深夜プラス1 新訳版」を読みました。
あらすじ
腕利きのドライバーのケインが受けた仕事は、ごくシンプルな依頼だった。大西洋岸からフランスとスイスを車で横断し、一人の男をリヒテンシュタインまで送り届けるのだ。だが行く手には、男を追うフランス警察、そして謎の敵が放った名うてのガンマンたちが立ちはだかる。次々と迫る困難を切り抜けて、タイムリミットまでに目的地に到達できるか?プロフェッショナルたちの意地と矜持を描いた名作冒険小説が最新訳で登場。 本著背表紙より。
感 想
この本を買ったときの帯が、メタルギアソリッドでお馴染みの小島秀夫監督の帯だったので思わず手に取って読んでみました。とはいっても、メタルギアソリッドは全くやったことがないのだけれど・・・。
約400ページの物語は読み易くて、あっという間に読み終えてしまったけれど、もっとこう・・・ドキドキ感というか、追われている逃亡劇なのだから危機に瀕している感じが正直ほしかったかなぁ~と思ってしまうんですよね。仕事をこなすケインとハーヴィーは確かにプロなんだろうけど、それにしたって落ち着き払っているというか、終始余裕にしか思えないその言動が危機感をあまり感じさせなかったのが惜しいかなと。終盤になって、黒幕が出てくるわけだけど、それまでのドンパチやどうやって目的地に行くのか?が気になってしまって、黒幕が誰?ということは頭からすっぽり抜け落ちてしまい、黒幕出てきたときには「そういや、そんな話だっけ?」と思ってしまった程。
それにしても、逃げたいはずの張本人のマガンハルトがほんとふてぶてしいというか、なんというか。もっと危機感感じとけよ!ってすごく思った。金持ちの心境はわからないものね・・・。