ハヤカワ文庫が好きなだけ

読み終えたハヤカワ文庫の本を綴っているだけ。

逆転裁判 時間旅行者の逆転

 円居 挽さんの『逆転裁判 時間旅行者の逆転』を読みました。

 

 あらすじ

2016年10月、新米弁護士・成歩堂龍一のもとに助手の真宵が依頼人ー尾根紡優子を連れてくる。彼女は2001年に起きた事件から逃れるため、タイムトラベルをしたと主張する。やがて明らかになる、優子が被告とされた15年前の密室殺人事件。25年間無敗の検事・狩魔豪と敏腕弁護士・御剣信が激突したその裁判は、被告逃亡のため判決が凍結されていた。時空を超え、成歩堂が手にする真実とは?

本著 背表紙より

 

 感  想

 ん~これは、原作のゲームをやったことが無い人が読んだらどんな心証を持つのだろうか・・・。私は原作である逆転裁判1~3まではプレイ済みで、ここに出てくるキャラクターについてはある程度知っている状態でこの本を読みました。正直、原作未プレイでこの本を読んでもそこまで面白くないのでは・・・と感じてしました。

 というのも、逆転裁判の魅力って過剰な演出や個性的すぎるキャラクターにあるのであって、それが文字列に現れるだけでは魅力が半減してしまうと思うんです。少なくとも、読んだ私はそう感じてしまいました。有名な「異議あり!」というセリフすら、ゲーム内でズバッと表示されるから面白く、迫力があるのであって、文字列だけで見ても正直ピンとこないんですよね・・・。そこは、想像で補間しましたが、プレイしたことが無い人は補間しようがないと思うので気になるところ。

 ミステリ部分も相変わらずぶっ飛んでいて、タイムマシンが存在する時間旅行系ミステリ。そんな系統が存在するのかどうなのかはしりませんが、事件は時を超えて人も一緒に越えて展開されます。ただ、そこまで時間に付した事件ではないので、多少の混乱はあるものの、それは時間とはそこまで関係なので読めます。まぁ、、私はミステリヲタではないので、このミステリがどれだけの評価がされるのかよくわかりませんが、エンタメよりって印象を感じました。

 なにはともあれ、私の好きな狩魔冥が2歳で登場したことが一番の驚きかつ収穫だったのでそれだけでOKです。個人的に。